金属葺き屋根 拡大写真 その1ところがこの金属葺き、やはり素人には大変難しい技術ですし(本来神社・仏閣などでよく使われてきた技術でもあります)、なんといっても方法が全然わかりません。憧れはあったものの、諦めておりました。しかしある日、検索エンジンでいろいろと検索しているうちに、建築板金業を営んでいらっしゃる方がご自分でドームの屋根を金属葺きされているページを発見しました。恥ずかしげも無くいきなりメールにて問い合わせたところ、いろいろ教えて頂けることが出来ました。お話によると、やはり素人での施工は難しいものの、何度か練習をしてみれば可能になるかもしれない、もしくはもっと簡単な施工法もあるので、そちらだとできるかも。といった感じでした。ということで、まずは身近にあった金属葺きのドームハウス、阿蘇『はな阿蘇美』のインフォメーションドームを見学に行って参りました。拡大 その2拡大 その3拡大 その4拡大 その5やはり身近なところにある手本は有効ですね。色々研究してみたいと思います。アドバイスを頂いたとおり、まずは練習もかねて小さなドームを建ててみようかな?と考え始めています。可愛い三坪ドームキットなども市販されていますし。まずは道具小屋兼作業時の休憩所として活用し、いずれはゲストハウスにもですればいいし。やはりいきなり本体に着工というのも、素人としてはリスキーかなと。このミニドーム、広さは三坪ですが天井高がかなりあるため、庭先に建てて(三坪以下ですと建築確認申請の必要がありません)練習室とするのも良いかもしれませんね。もちろん断熱材をたっぷり入れ、建具も機密性の高いものにして音漏れを防止しないといけませんが。
日別アーカイブ: 2003年3月22日
屋根の工法 その1
ドーム状の屋根は、(ジオデシック)ドームハウスをもっとも特徴づけるものですね。そのサッカーボールを半分に切ったような、三角形を組み合わせた五角形と六角形からなるフォルムと、柱の無い構造から得られる内部の大空間、そして強度と省資源・省エネルギー性。初めて見たときから、この屋根の形に惹かれたものです。ただ、この特異な形から屋根の施工は難しく、過去には頻繁に雨漏りをもたらしてきたとも聞きます。もちろん現在では工法も確立され、雨漏りの心配はないのですが、やはり技術の難しさはあるようです。一般的にドームの屋根の施工は、アスファルトシングルと呼ばれる材料で施工されます。このシングル、日本ではそこまで一般的ではありませんが、アメリカではよく活用されているようです。折り曲げ加工などがしやすく、ドームの複雑なカーブを施工するにはもっとも適した材料と思われますが、いかんせん見栄えはもう一つ(個人的な好みでもありますが)、耐久性的にも15年くらいと言われ、色褪せなどに対しては10年毎くらいの塗り直しが必要とされます。これに対して、もう一つ施工法として採用されるものに、金属葺きがあります。いわゆるトタン屋根が思い浮かびやすいと思いますが、現在ではガルバリウム鋼板などのより耐久性的に優れ(25年とも言われています)、見栄えも良い材料が開発され、多くの建築物の屋根材・外壁材に採用されてきているようです。ドームハウスの屋根を金属葺きする場合、見栄え的に大変美しいものになります。折り返し部分の模様が、アスファルトシングル施工にはない優美さをたたえているようです。