山猫軒にピアノがやってきました。最近ピアノとホルンで共演する機会があり、「ピアノって良いなぁ」と思いました。以前から福山の友人Oに「ピアノがあるとホームコンサートが出来て楽しいよ」とそそのかされ続けていたこともあり(笑)、購入を考えていましたが、さすがにグランドピアノは高い。アップライトピアノなら・・・と思いましたが、これまた安くはない。しかし上手くしたもので、色々探しているとピアノ譲りますという話があり、運送料だけで譲ってもらうことが出来ました。ということで、本日搬入されました。ブランドは「Gershwin(ガーシュイン)」。マイナーですが、一応れっきとした国産のピアノです。このGershwinというのは、浜松に存在した「東日本ピアノ製造」という会社のブランドで、平成に入ってから会社は廃業してしまったようです。モデル名はNo.500Bで、ネットで調べたところでは1984年頃まで造られていたらしく、サイズは1560(W)*1330(H)*683(D)。重量270kg。1984年当時の新品価格は63万円。製造番号は25525。検査カードの記録によると、昭和49年1月31日に初代オーナーの元へ納品されたようでした。34歳で、ともさんと同級生(^^;;。歴史あるピアノですね。このサイズ-高さ1330というのは、アップライトピアノではもっとも大きなクラスです。タダでもらったにしては立派なもの。外観もあまりひどい傷はなく、塗装のはがれも修復してあったりして、一度オーバーホールを受けた感じに思えます。全面の上下蓋を外したところ。内部もそこまで汚れてはおらず、ネズミの被害は無さそう。それなりに傷んではいますが、まあ何とか使えるかなぁ~といったところです。見た目では、響板の割れはないようでした。ただニスはひび割れており、そこは年数を感じます。フレームは、前の写真を見て分かるように、どうも塗装をしなおした感じ?製造番号周りだけマスキングして残したようになっている(元のフレームはかなり汚れていたように見える)ことで判断してます。アクション部分ですが、結構ボロボロかも(苦笑)。ハンマーはご覧のようにバラバラな位置で止まり、間隔もまたバラバラなので、音によっては3本の弦の内2本しか当たっていなかったり。ハンマーのフェルトには弦の跡がくっきりで、要調整です。あとダンパーフェルトがダメなのでしょう、一部音が止まりません。ずーっと響き続けてます(笑)。でも調律はされていたのか、A=440はキープしていました。ユニゾンも、そこまでめちゃめちゃずれてはいません。ということで、ハンマーが無くなったり弦が切れたりしてはいないので、とりあえず良しとしましょう。10/29追記:よく見ると、ハンマーはドイツレンナー製でした。高級じゃん!(ボロボロだけど^^;;)ペダル周りと弦の写真です。ペダルを動かす木部などには、カビが見られます。でも弦には錆が来てる感じはなく、おそらくオーバーホールされていると思います。湿気の多い場所に保管されていたこのピアノはオーバーホールに出され、とりあえず外部のカビは綺麗にしたものの内部のカビは割といい加減なまま、弦は張り替える必要性があったので交換、フレームは再塗装、アクションはそのまま、外装は割れ剥がれ等は一応補修。といった風に想像しておりますが。まあとはいったもののタダでもらったので、十分満足しております。外観はぞうきんで拭いたら、そこそこ綺麗になりました。バフ掛けするかな?と思ってましたが、そこまでしなくても良さそう。でもGershwinのロゴや真鍮部品は綺麗にしたいかな。これからピアノの練習に励みます(^^)。