「建築日誌:上棟」カテゴリーアーカイブ

あーちゃんハウス建て方開始

基礎は完成していたあーちゃんハウス、いよいよ建て方の日が近づいてきています。土曜日に部材の搬入がありました。ユニック車1台で部材が到着。プレカット済みの檜(土台)・杉(それ以外)材です。荷下ろしが始まりました。ユニック車があれば、作業の方は一人で済みますね。部材が湿気を吸ったりしないように、ちゃんと馬などの上に載せます。1時間程で荷下ろし完了。ブルーシートで養生しました。翌日に土台敷きを行います。翌日、大工さんが初登板です。今日はお二人と、現場監督のHくん。檜の土台を基礎にあわせて加工していきます。アンカーボルトの位置に合わせて、ドリルで穴を空けます。ここで都合により私はタイムアップ。その後、施主の「あーちゃん」がやってきて見学していったようです。

建て方第二日~その1

さあ、今日がメインイヴェント。建て方第二日です。大工さん8名、クレーン車1台、空楽よりK氏と途中からW氏、屋根の板金屋さん2名、我々夫婦で合計15名の大所帯となる一日。明日からの雨に備えて、雨仕舞いまで完了するでしょうか。まずは、昨日の終了時点の写真から。結局足場屋さんは、大工さんたちが帰られた、夜7時の時点でも作業をしていたそうです。何時になったんでしょうねー。昨日建てた柱に、梁をかけていきます。大工さん8人ですから、仕事がさらに早いです。うかうかして写真を撮っていない間に、もう結構進んできていました。KES工法の特徴である、開放的な間取りを生かした設計をお願いしたため(15畳の吹き抜け!)、柱と(12cm角)比べてもさらに梁の立派さが際だちますね。KES工法では14cm角の柱を使うのがスタンダードだそうで、これでもウチは12cm角の柱を採用と、スケールの小さな方なんです。クレーンで必要な材料を運びます。これを手で抱え上げたり・・・なんて考えるとゾッとしますね。重機がなかった時代の大工さん、大変だったんでしょうねぇ、お城の建築とか。足場があるとはいえ、こんな重い材を持って高いところで作業をするのは、やっぱりプロの大工さんにしかできないことでしょう。わたしゃ最初からこんな作業諦めていましたから、ハーフビルドにしたんです。フルセルフビルドで作っていらっしゃる、仲間や先輩の皆さん。尊敬いたします。イヤホント。でっかい梁です。クレーンで吊った材の両端を大工さん二人で抱え、サポートするもう一人が柱のコネクタと梁の切り欠きを合わせ、スポンスポンと収めていきます。見事な分業振り。でも一番感心したのは、目配り。材同士をぶつけて傷を付けたりしてはいけませんから、もの凄く目配りをしていらっしゃいます。もちろん、自分の安全のためでもありますよね。自分は熱中すると周りが見えなくなるので、うっかり柱に傷を付けて後悔したりしそう~・・・。

建て方第二日~その2

ひょえ~~っ!高所恐怖症の私には、とても真似が出来ません。中国雑伎団並み(ちょっと大げさ)。キッチン上にあたる、2階床の根太が入りました。普通、床根太は金物(コネクタ)で受けるのですが、ここは天井が現わし(天井に何も張らず、階上の床材や梁などをそのまま見せて仕上げとする)になるため、コネクタを使用せず、梁に切り欠きを入れて収めてあります。根太材は2×6。現わしということで選別されたのか、もの凄く綺麗な材ばかりでした。凄く良い雰囲気の天井になりそうです。途中経過。随分と出来上がってきました。家らしく見えてきましたね。KESって、本当に木骨構造だというのが分かってもらえると思います。ここは洗面室やユニットバスの上に当たります。洗面室は、湿気の関係もあって天井には石膏ボードを張るために、2階の床は隠れます。この部分だけには、見栄えが関係しないために『TJIジョイスト』という材を使用しています。KESの構造体が完成しました。まだ午前中です。プレカット材とコネクタの組み合わせは、本当に大きなパズルのようです。釘使わず、のこぎり使わず、スピーディーかつ静かでした。もちろんこの状態でもガッチリとしてはいるのですが、やはり最終的には構造用合板を外部に貼り付けて初めて、最終的な強度と精度が出るそうです。今は仮筋交いを入れて補強し、強度と精度を出してあります。

建て方第二日~その3

おっとぉ~、ここで建築士W氏の登場です。超多忙にもかかわらず、現場まで来てくれました。当人は「お弁当ば食べたかったけん来た」と言ってましたが(^-^)。チェック後、なかなか良い感じで出来てますね、とのこと。同感です。お弁当を食べたあと、1時半からは某社で会議があるとかで、風のように立ち去られました。本当に忙しい人です。売れっ子って大変ですね。次の作業は、屋根を張るための屋根垂木の施工です。2×6材の端の部分は、屋根勾配に合わせて斜めカットして、登梁の上に釘打ちしていきます。このあたりから、いよいよエアネイラーなども活躍しだして、住宅建設現場らしくなってきました。南側の垂木は1.2m程張り出しており、この深い軒の出で日射を遮蔽します。ちょうど今日のお昼頃でも、室内に日が射すことはありませんでした。8月末頃には、太陽の南中高度がもっと低いために日が射すと思いますので、何らかの日射対策を考えなければなりませんね。お昼休みに入りました。上棟と言うことで、大工さん8名、クレーンの運転手さん、空楽のお二人と我々夫婦の合計13人分、お寿司屋さんよりお弁当を取りました。傷みの早いお刺身などの食材は入れられませんし、割と安い弁当にしたので、量が少ないかな、ちょっと豪華さが足りないかなと思い、別途鉢盛りも取りました。ところがお弁当がもの凄く豪華、かつ量が多くて、鉢盛りには誰も手を付けませんでした。食ってたの私だけ(^^;;。東京塚の松万さん、美味しかったです。休憩中に上を見上げると、屋根のない視界の先に青空が広がって、とても不思議な気分でした。屋根がないのも良いものだなぁ(爆)。休憩終了。午後の作業に移りました。垂木と梁を、「ハリケーンタイ」で緊結しています。台風の多い九州ではもちろんのこと、木造家屋には必ず付けておきたい金物ですね。特に軒の出が深い我が家、受ける風圧も相当なものでしょうから。垂木の施工中に、板金屋さんが屋根の防水工事にやってきました。ウチの屋根は2寸勾配のため、ガルバリウム鋼板の瓦棒葺きです。下地のルーフィング材は、七王工業製『モラサン2号タック付き』のようですね。説明文によると、「緩勾配(3寸以下)の屋根下葺によく使用」するとのことですから、我が家にはピッタリの材料でしょう。