久木野って・・・

小国に萎えてしまったたまさんは、今度は「都会に近い田舎」を探すべく、南阿蘇方面に触手を伸ばしました。南阿蘇は、その名の通り阿蘇の南側。阿蘇山は世界一のカルデラ火山として知られており、外輪山とその中心にある阿蘇五岳からなりたっておりますが、南阿蘇はその南外輪山の内側にあたります。実は熊本市内から程近く、40分ほどで着いてしまいます。しかも現在、『俵山トンネル』工事に着工中。トンネル完成の暁には、熊本市内から南阿蘇への通行が時間的に短縮されるだけでなく、俵山越えをしなくても良くなります。当然これから人気も増し、地価も上がっていくことでしょう。その俵山を越えた、南阿蘇の入り口に広がるのが、久木野村です。久木野村は人口2500人程度の小さな村ですが、グリーンピア南阿蘇・アスペクタ(野外ライブ会場)などを持ち、おしゃれなお店も増えて人気が上がってきている土地です。久木野など南阿蘇を印象付ける特徴の一つは、北外輪山の大観望(映画「ユリイカ」でも出てきました、大変眺めの良い場所)等からの眺め(阿蘇五岳が仏様の横たわった姿のように見えるため、『涅槃仏』と呼ばれます)とは異なる、その眺めです。北外輪からは崇高で力強い阿蘇が見られますが、南外輪からは暖かくやさしい阿蘇が見られます。また湧水の豊富な阿蘇の中でも最も水が豊富な地域の一つで、特に久木野村の東隣、白水村の白川水源は有名です。日本一 (だったかな?)長い駅名を持つ、「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」という駅もここにあります。庭先をちょっと掘れば水が出る、それくらい水豊かなところで、久木野村もまた例に漏れず、水豊かな土地です。こいつは名水に魅せられた人間としてはたまりませんよね。ドライブ中、久木野中学校のちょっと上手を走っていたときのこと、「売地」の看板発見。車を停めてみると・・・何なんだこの眺めは!阿蘇五岳が一望。それも自分の庭にあつらえたかののような見事な借景!この景色にはノックアウトされました!早速看板記載の不動産会社にコンタクトを取ってみると、この土地は1000坪の広さ、坪2万円とのこと。う~ん、2000万か・・・ちょっと(いやかなり ^^;;)厳しい・・・。坪2万円というのは決して高くないし(法面や排水も工事されており、通常ならば4~5万はしてもおかしくない)、飲食店などをやるにしてもすごく良い立地。だが現行地目は農地とのこと、地目変更をせねば家が建たない。価格と地目、難題多し。う~ん、眺めは最高なんだけどな。