「建築日誌:気密・断熱」カテゴリーアーカイブ

寒いです(>_

また一週間分まとめて報告します。2月に入ってからは寒い日が続きました。写真は2日の様子。一面真っ白です。私道も真っ白で、こりゃ出かけようにも滑って崖に落ちるなと言うことで、家でおとなしくしてました(^^;;。この日はほぼ「真冬日」、一日中氷点下といっても良いくらいの冷え込みでした。さむ~。明けて3日の朝の最低気温は、マイナス8.7℃。泊まり込んでいるときに体感した温度としては、最低です。とは言っても薪ストーブが燃えている室内では、外の寒さは感じ取れませんけどね。室温はリビングダイニングあたりですと大体20℃前後です。後述するベーパーバリア貼りが進んだもので、隙間風が減ってなお過ごしやすくなっています。あ、でもこの雪のせいで、金曜日に来てくれる予定だった玄関扉の取り付けは延期となりました(T_T)。先月31日には、設備屋さんが来て配管をしてくれました。2階トイレの給排水と、洗濯機パンの排水です。2階トイレの給排水管は、1階トイレの壁の中を貫通しています。この配管が出来たので、1階のトイレの壁も完成させることが出来ますし、2階のトイレ周りも進められます。設備屋さんの仕事は、あとは洗面台2個所のみとなりました。2階寝室とトイレの壁周りのベーパーバリア。窓の周囲まできっちりと気密をとっていきます。かなり丁寧にやっているため、時間がかかります。また、コンセントの部分から冷気が漏れないよう、小さく切ったビニールで囲むようにしています。随分と気密テープが消費されますし、テープのベトベトが手に付いて気持ち悪いです(^^;;。でも、ここが肝心。先程とアングルを変えて写したトイレ部分。ボードを1枚張ってみました。換気扇用の穴が空いていますね。床にはトイレの給排水管も見えています。左に見える枠状のものが壁になります。ボードの中心部分に、左側の壁と直行する壁を取付けます。壁の珪藻土塗りまで完了したら、トイレを取付けます。なかなか派手な作業もなく、地味な進み具合ですが、まあ我慢しておつきあい下さい(^^;;。でも確実に、居住空間らしくなってきています。

洗面所ボード張り

電気屋さんに続いては、設備屋さん(水まわり配管)に来てもらうように手配しました。2階のトイレ用配管と、洗面台(2個所)の配管をやってもらうためです。設備屋さんの仕事は、以上で終わりのはずですから。さて、洗面台を取付けるには、壁が仕上がっていた方が良さそうです。ということで、何とかいらっしゃる前に洗面所の壁を珪藻土塗りまで仕上げたい。まずは断熱材をしっかりと入れます。間柱のサイズに合わせて、必要な場合はカットします。余分をギュウギュウと押し込むと、たるみが生じてどうしても断熱効果は落ちますから。ピッタリサイズをピンと張って、後に張る石膏ボードと断熱材の間に隙間が出ないようにすることが肝心です。断熱材は、しっかりとタッカーを使って固定します。タッカーの針はきちんと奥まで刺さっているか、触ってみて確認します。針の頭が凸凹していると、ボードを張ったあとに分かってしまいます。ベーパーバリア(防湿層)には、0.2mm厚のポリシートを貼ります。ベーパーバリアとは、断熱材、特にグラスウール・ロックウールの類を使っている場合に、断熱材が湿気を吸い込みその重さで垂れ下がったり、壁内で結露を起こしたりすることを防ぐために、断熱材へ湿気が移っていかないよう空気の移動を抑制するために施工します。気密両面テープを間柱に貼ったあと、たるみが出ないようにシートを貼っていきます。空気の移動がないように、慎重に目張りをしていきます。九州などの暖地では必要ないと言われることも多いベーパーバリアですが、我が家ではロックウールを断熱材として採用していますし、阿蘇は九州にしては冷え込みの厳しいところですから、時間はかかりますが施工しています。気密性を上げた方が、隙間風で寒い思いをすることもないですしね。材料費としては大したこと無いし、施工費用は自分でやればタダですから。でも、大工さんに依頼をすれば、かなりのコストアップだと思います。ベーパーバリアの施工後は、窓の下に窓台を取付けます。材料は、柱などと同じ米松集成材30mm厚を、窓の幅に合わせてカットし取付けます。間柱と材の間に隙間が空きますが、通常はスペーサーとして合板などを挟むことが多いです。ですが今回は便利な金具があったので使用してみました。「内装化粧枠止め金具」というもので、これを使用すればスペーサーは要りませんし、簡単に微調整が効きます。強度も充分で、窓台に乗ったりしなければ問題はないでしょう。何しろ、作業が楽なのがイイです(^^;;。取付けてみた感じはこんな様子。右側のスライド部分に釘を仮打ちしてから、真ん中上部の穴にビスを打って枠に固定します。ツバ部分が枠に食い込むので、ガッチリと保持されます。枠の水平を確認したら左側の固定穴に釘を打ち込み、最終的に2本の釘を打ち込めば固定されます。コイツは便利です(^^)。石膏ボード張りまでは終わりませんでしたが、水曜日の設備屋さん来訪までに、洗面所の壁は仕上がるでしょうか。土日は作業に行けないんだけどなぁ(^^;;;。

ベーパーバリア貼り

昨日も書いた、断熱材むき出し状態では猫たちの爪研ぎが云々・・・。早く石膏ボードを張れば解決できることですが、ウチの場合は、より気密性を上げかつロックウール断熱材が湿気を含まないよう防湿層を作るという目的で、ベーパーバリアのビニール貼りをしてから石膏ボードの施工をします。今までは後回しにしてきたこのベーパーバリア、面倒ですが出来るうちにやっておかないといつまでも住めませんから(^^;;、重い腰を上げることに。手順としては、防水両面テープを(本当はブチル系が良いのでしょうが、余っているのでいつものエースクロスを使用)石膏ボードの厚みからはみ出さないように気を付けながら貼っていきます。真壁ですので、梁や柱と間柱の間に出来る隙間も塞ぐように気を付けます。サッシ部分も隙間は塞ぎます。それからサイズよりやや大きめに切った防湿用ビニール0.2mm厚を貼り付け、無駄な部分はカットします。とまあ、別段難しくもないのですが(^^;;、避けてきてましたねぇ。とりあえず、コンセントをつける部分以外はちゃっちゃとベーパーバリアを貼り終えてしまおうと思います。コンセントがつくところは、さらに気密BOXを使ったりして、気密性をあげる工夫が必要です。

捕らぬ狸の・・・

そろそろ外の最低気温は10℃を切りそうですよ・・・。室内も寒くなってきてます。階段下部の製作にに着手しようかと思い、踏み板のサイズやささら桁のサイズなどの細かい寸法を再確認し、さて・・・とここでハタと停止。作業スペースがありません(笑)。いや、無いことはないのですが、どうにもゴチャゴチャとしている1階部分、これはヤバいなぁ・・・。ということで、急遽断熱材入れにチェンジしました(笑)。なぜ断熱材入れか?まず第一の理由は、断熱材のストックが減れば、作業スペースが出来る(笑)。第二に、上記のように寒くなってきていますが、お手伝いをお願いしている関係上、薪ストーブの火入れは10/21日以降。それまでにすご~く寒くなったらどうしよう・・・んじゃ断熱を強化だ!というわけ。といいますのも、ほとんど断熱材を入れ終えてあるかのような室内壁ですが、実は未だに外気が「ツーツー」入ってくるところがあるんです。2階の下屋部分は、断熱材を二重に入れようと思ってちゃんとした作業を後回しにしてあり、北側の軒天(これもまだちゃんと張っていないので、なおさら大きな開口からびゅーびゅーと風が入ってくる)から外気が入りまくりなのです。これを断熱材で塞いでしまえば、ひょっとしたら外気との温度差が10℃くらいまで広がって、暖かな室内環境になるのでは・・・と皮算用しているんですな(^^;;。まずは、以前に1階天井側から100mm厚ロックウールを張っていた部分に、その上部からさらに重ねて100mm厚ロックウールを乗せました。これで1階から見上げた場合の天井部分断熱材は、ロックウール200mm厚ということになりました。さらに今度は2階北側下屋部分の壁、外気が進入してくる部分ですが、途中経過の写真のように、変則的ですが間柱の裏側からとこちら側からと、これまた二重に断熱材を張っています。他の壁内断熱材の厚みは、間柱に2×4材(89mm)を使用している関係上、75mmです。これは次世代省エネルギー基準からすると若干物足りない(本来は100mm)のですが、18mm厚のマンダリンシーダー無垢外壁材を張っているし、壁内通気に30mmの通気層、しかもタイベックを二重に張って気密性を高めてあるので、それほど非力というわけでもないでしょう。しかしこの下屋部分は、断熱材が外気と直に接するために、75mm厚では若干非力に思えます。そのため、前述の変則二重張りにしたというわけです。二重張りの内訳は、100mm厚の半端があったので一部は175mm厚。その他は75mm厚二重の150mm厚です。さて皮算用どおりに、断熱が効いて室内は暖かくなるのでしょうか・・・(笑)。

天井断熱材張り完了!

天井のスタイロ張りが終わりました!意外とスムーズに行って、3日間で終わらせることが出来ました。

気密テープが無くなってしまったのと、薪ストーブの煙突が貫通する部分に関しては仮留めと言うことで、ほんの一部気密テープが貼れていませんが、ロックウールがブカブカぶら下がっていたときに比べると、はっきりと天井の断熱性が上がって隙間風も減ったことが分かります。雨音も、今日程度の雨量ではほとんど分かりません。

外の気温は2℃くらいだったのですが、ファンヒーター(8畳程度用)をつけた室内は12℃以上にはなり、以前と比べると断熱性が増して暖かです。12月は外気温との差が3℃とかでしたから(^^;;。未だ一部未施工の、壁や下屋部分の断熱材を全て入れ、防湿層を施工して気密を上げれば、もっともっと暖かい家になると思われます。

明日からは、天気が良ければ外壁を。天気が悪ければ2階の床合板増し張りとフローリング張りをするつもりです。