契約

善は(?)急げとばかりにK氏に電話で問い合わせてみると、HPの記載どおり本当に大変良い条件になっていた。「これは、買うしかない。」もうそう思ったらとまらない。契約することになりました。2002年2月20日 仮契約締結まずは現地にて地主のEさんと初顔合わせ。80歳過ぎていらっしゃるとのことだが、かくしゃくとしている。話もしっかりとしていらっしゃるし、ものすごくまじめな方だ。これは長く信頼してお付き合いできそう。土地の現況や区割りを再確認して、あとはEさん宅に伺いK氏と3人での契約をする。重要事項確認、解約手付の支払い。う~む、大きな買い物をしたという実感が(^^;;。その後はしばし談笑して過ごす。しかし、E氏の軍隊でのお話は、ちと長くて疲れた(^^;;

おっ!

半ば日常行為となった、K氏ホームページの巡回。おっ!なんか変わってる。以前見に行った久木野の山林、売り方が変わっている(@_@)。なになに・・・。未舗装私道だった進入路を舗装するために、まずは土地の一部を販売して現金を確保したい。そのために、分筆販売の予定だった上段の土地を一筆で販売する。広さは約2400坪、価格は640万円(!!)。おおおお!これは自分の理想と一緒ではないか!二段に分かれていた該当地、できればプライバシーが確保できる上段(下段からは直接見えないようになっている)を全て買いたいと思っていたが、以前の設定では値段的に無理があった。それが格安になっているとは。なんてったって坪あたり約2600円ちょっとですよ!信じられない値段。広さは十分すぎるし、眺めはいまいちだけど久木野の中心部に近い、しかもグリーンピア南阿蘇の近くだから集客も望めそう。ここにきて最有力候補に浮上してまいりました。

決め手に欠ける・・・

年も明けて2002年、物件探しは続いているが、どうにも決め手に欠ける。土地は良いんだが、進入路が狭すぎてトレーラーが入れそうに無いもの(材料が運び込めなきゃ建てられん!)。眺め最高だが農地。眺め最高な上に格安だが、農業振興地域(こいつは絶対に家が建たない)。山林で広くって眺めも良いが、接道は地主と交渉中でいつになったら買えるかわからない・・・。う~ん、そんなに美味しい話は転がっていないのか。

物件見学

2001年12月某日 前述Kさんと連絡を取り、実際に物件を見せていただくこととなった。当然、候補は南阿蘇。久木野と高森の物件を見せてもらうことに。まずは待ち合わせ、長身に人懐っこい笑顔のKさんが登場。電話でもそうだったけど、なかなかの好印象。ウェブでも読んでいて知っていたけど、トランペットを吹かれるそうで趣味も合いそうです。まずは久木野の物件。グリーンピア南阿蘇のすぐ近くで、未舗装私道を300メートルほど入っていった、もろに山林。切り株や枝など、まだあちこちに散らかっており、ワイルドそのもの。4000坪以上の土地を何筆かに分筆して売るつもりらしい。反(300坪)180万ということだけど、理想は『自分だけの楽園』なんで、隣に他の家が建つのは避けたいなあ。そうなると2000坪以上は買わなくちゃいけないから、1000万超える?う~ん、ちょっと高いかも。眺望は残念ながらほとんど無く(杉林に隠されてしまう)、水は井戸を掘らねばならない。ま、それは覚悟しているから良いんだけどね。美味しい地下水にはお金をかけましょう。静かで広くて良いんだけど、今ひとつ決め手に欠けるかなあ。あとちょっと安かったら即買いなのに。次に高森の物件。高森は白水のさらに東で、熊本市からはかなり離れる。この物件、もとは畜産業者で、牛舎が建っているのだ。立派な鉄骨造りの牛舎、工夫すれば面白そうだけど、どうにも利用法が想像出来ないんだな、これが。眺望は目の前に根子岳(阿蘇五岳の一つ。ギザギザな形が特徴)が一望でき素晴らしいんだけど。ん~、ちょっと難しいか。

久木野って・・・

小国に萎えてしまったたまさんは、今度は「都会に近い田舎」を探すべく、南阿蘇方面に触手を伸ばしました。南阿蘇は、その名の通り阿蘇の南側。阿蘇山は世界一のカルデラ火山として知られており、外輪山とその中心にある阿蘇五岳からなりたっておりますが、南阿蘇はその南外輪山の内側にあたります。実は熊本市内から程近く、40分ほどで着いてしまいます。しかも現在、『俵山トンネル』工事に着工中。トンネル完成の暁には、熊本市内から南阿蘇への通行が時間的に短縮されるだけでなく、俵山越えをしなくても良くなります。当然これから人気も増し、地価も上がっていくことでしょう。その俵山を越えた、南阿蘇の入り口に広がるのが、久木野村です。久木野村は人口2500人程度の小さな村ですが、グリーンピア南阿蘇・アスペクタ(野外ライブ会場)などを持ち、おしゃれなお店も増えて人気が上がってきている土地です。久木野など南阿蘇を印象付ける特徴の一つは、北外輪山の大観望(映画「ユリイカ」でも出てきました、大変眺めの良い場所)等からの眺め(阿蘇五岳が仏様の横たわった姿のように見えるため、『涅槃仏』と呼ばれます)とは異なる、その眺めです。北外輪からは崇高で力強い阿蘇が見られますが、南外輪からは暖かくやさしい阿蘇が見られます。また湧水の豊富な阿蘇の中でも最も水が豊富な地域の一つで、特に久木野村の東隣、白水村の白川水源は有名です。日本一 (だったかな?)長い駅名を持つ、「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」という駅もここにあります。庭先をちょっと掘れば水が出る、それくらい水豊かなところで、久木野村もまた例に漏れず、水豊かな土地です。こいつは名水に魅せられた人間としてはたまりませんよね。ドライブ中、久木野中学校のちょっと上手を走っていたときのこと、「売地」の看板発見。車を停めてみると・・・何なんだこの眺めは!阿蘇五岳が一望。それも自分の庭にあつらえたかののような見事な借景!この景色にはノックアウトされました!早速看板記載の不動産会社にコンタクトを取ってみると、この土地は1000坪の広さ、坪2万円とのこと。う~ん、2000万か・・・ちょっと(いやかなり ^^;;)厳しい・・・。坪2万円というのは決して高くないし(法面や排水も工事されており、通常ならば4~5万はしてもおかしくない)、飲食店などをやるにしてもすごく良い立地。だが現行地目は農地とのこと、地目変更をせねば家が建たない。価格と地目、難題多し。う~ん、眺めは最高なんだけどな。

南阿蘇に自分たちで建てた家で、カフェを始めました。