「建築日誌:玄関」カテゴリーアーカイブ

玄関扉取り付け その1

先月取り付けるはずだった玄関扉なのですが、寒波の到来で建具屋さんがウチまで登ってくることが出来ず(苦笑)、それからうやむやに工事日が伸びて今日となってしまいました。ところが今日はまた凄い冷え込み。数日前まで20℃以上あったのに、今日は最低気温がマイナス4.4℃、最高気温でも3℃くらいでした。なんでまた、建具屋さんが来る日に限ってそんな(笑)。それでも道は凍っていなかったので、建具屋さんはお出でになりました。待ちに待った玄関扉の登場です。表面材はウェスタンレッドシーダーの無節柾目材。綺麗です。明かり取りの窓にはポリカーボネートを使用してあり、中に山猫軒のトレードマーク、猫の形を象った無垢板が入れ込んであります。まずは枠に合わせてみて、寸法を確認します。以前に採寸済みですから、基本的にはバッチリ。細かな部分を追い込んで加工していきます。上下のカットは丸ノコを使い、左右の調整はカンナを使ってました。カンナの扱いはさすがプロ、綺麗な削り節状にカンナ屑が出来てました。私はカンナの扱いが苦手なので、それだけで尊敬しました。寸法調整が上手く行ったら、枠に取り付けます。立派なステンレス製蝶番を3つ使用していました。重量バランスの関係か、真ん中の蝶番はやや上寄りに取り付けてあるのがミソのようです。蝶番の取り付け方が上手く行かないと、扉が斜めに傾いたりします。そこで取り付け後にも調整の効く調整式の蝶番なども市販されているのですが、そこは慣れた手つきと精度の高い加工で、調整機構のない蝶番ながら、一発でピタリと収まっていました。さすがです。取り付けが上手く行ったら、今度は室内側の枠に戸当たりを付けます。材は扉と同じくレッドシーダー。枠とツラが合うように、確認しながら戸当たりを付けます。今回はビスで取り付けていました。本来は溝を掘って収めたりするようなのですが、私が溝を掘っていなかったので(^^;;突き付けです。戸当たりには隙間風防止用の起毛シール(?)が貼られ、気密性も高くなっています。取っ手の取り付け。取っ手の材料はタモの無垢材。ステンレス製の金具を使って取り付けます。アイアンも良いなと思いましたが、冬はちょっと冷たいかなと。無垢の木の外壁ですから、取っ手も無垢の木にしました。握った感じも上々で、とても気持ちが良いです。

玄関扉取り付け その2

続いては錠前(ケース錠)の取り付け。実はこれに一番興味がありました。写真のように、木口側から規定の深さ分彫り込んでいかなければならないのですが、トリマーを使うと彫り込み深さが足らないのです。ですのでどうやって彫り込むのだろうと思っていたのですが、私も以前引戸でやったように、ドリルで彫り込んでました。ただプロの違うところは、実際に掘り始めるまでの準備。スコヤを使って彫り込み部分をしっかりとケガキし、ドリルで掘る部分にもガイド穴を空けてズレが出ないようにしていました。私ゃいつもいきなりドリルを当てていたので、どうしてもズレていたんですね。テクニックと言うよりも、用意周到さが重要のようです。ドリルで掘った後は、さらにノミを使って綺麗に加工していきます。やはりノミの扱いもさすがプロ。見事なものでした。私も100円ショップのノミから卒業すべきかな(爆)。同じ作業を何度もこなしているため、目分量で彫り込み深さも分かるらしいです。これまたさすがです。加工が終わってケース錠を取り付けましたが、ピッタリでした。錠前が収まるストライクを、枠側に取り付けます。これまたドリルのノミを使って加工。周囲に傷を付けたりしないように、養生も万全です。さあ、ここまで来たらあと一息。錠前がストライクにしっかりと収まることを確認したら、ドアクローザーを取り付けて完了です。お疲れ様でした。枠との隙間の空き方も均等に、見事綺麗に収まりました。塗装がまだ出来ていないので、明日には枠と同じ塗料で塗装します。山猫軒マークがまだ斜めです(笑)。これまた取り外して塗装をした後に、しっかりと中心に収めます。あと、実は錠前がお願いしていたものと違ったため、後日取り替えになる予定です。黒色からステンレスの銀色へ変更、鍵もさらに対ピッキング性が高いシリンダー錠のものになるとのこと。北側全景写真。これで外観は一応の完成です。細かい塗装やコーキングがまだなところはありますが、基本的には外観は終わり。いや時間がかかりました(苦笑)。玄関から出入りが出来るようになると、とても良い気分です(笑)。また本物の玄関扉が付くと、さらに室内が暖かくなりました。今日のように寒い日にはありがたかったです。あとは内装だけだ!早く完成させたい~!

玄関枠取り付け

師走となってしまいました。早いですね~。年内には引っ越しと考えていた時期もあったのですが、甘かったですね(^^;;。とりあえず住めるのは住めるんですが、猫たちと一緒に引っ越せるような段階にはないと。断熱材むき出し状態では、猫たちが爪研ぎしまくっちゃいますからね・・・。玄関枠の取り付けをしました。先日ちゃんと組み上げておいたので、サイズもバッチリ。楽にはめ込めました。あとはドアの来る位置を考えながらビス留め。もちろん、レベルを見ながら垂直水平に気を遣います。色も外壁とマッチして良い感じ。無事取り付けできました。と、ここまでは良かったのですが、外壁材を取り付け始める段となって、問題発生。枠の方に溝を掘っておいて、そこに外壁材をはめ込むつもりだったのですが、これが上手く行かない。結局なんだかんだと試行錯誤しましたが上手く行かず、1枚の外壁材を無駄にして、新たに作り直して事なきを得ました。1枚を張るのに数時間もかかっちゃいました・・・。

玄関枠組み上げ

先日来行っている玄関枠の作成。昨日は、三方枠バラバラに取付けてみようとしましたが上手く行かなかったので、今日は三方枠をまず組み上げることにしました。突き付け部分は45°カットし、ビスケットジョイント用の溝をビスケットジョインターで空けます。このビスケットジョインター、やること自体は簡単なのですが(ビスケットのサイズと深さにあった溝を設定し、位置と角度を決めたら始動させ、押し当てると溝の完成。一瞬で出来ます)、意外と高価なもの。Porter Cableの557と言う機種を買ったのですが、性能的には文句無しなものの、なんでこんなに高いのかな?と言う気はします。Lamelloなんかもっと高いし・・・。空けた溝にビスケット(と言っても食べ物ではなく、楕円形状のブナの圧縮材)に木工用ボンドを塗ってから差し込みます。すると圧縮されていたブナ材が水分を含んで膨張し、ガッチリと固定されるというわけ。当然、ビスや釘などを使わなくて済むので、仕上がりが綺麗です。複雑なホゾ組みなどを覚えなくとも、これだったら素人にも簡単に綺麗な組み方が出来ます。45°接合部が綺麗に合わさるように注意して、あとは接着乾燥するまでほっておきます。明日は用事があるので、取り付けは金曜日かな。

玄関フローリング貼り完了

昨日準備した玄関のフローリングを貼りました。コンクリート下地に直接貼るため、釘は使わずにボンドだけで接着していきます。接着剤が固まるまではヌルヌル動いたりするため、ずれないように慎重に。乱尺もののため、考えて並べないと接手が隣り合った部分で同じになってしまったりします。それは格好悪いので、接着剤を塗布する前に必ず並べて、色味と接手位置の確認をします。慎重にやっていたので、思っていたよりは時間がかかります。午前中にはここまで。午後にはペースも上がって、全てを貼ることが出来ました。どうでしょう?なかなかいい感じ?無塗装のものなので、今はまだ色が薄いです。今後バトンフロアーで塗装します。とはいっても、しばらくは養生して使用することとして、塗装はずいぶん先になるでしょう(^^;;。その後の時間は、今後の進め方や仕上げの方法を話し合いました。和室を作る予定でしたが、とりあえずフローリングを貼った洋室にして置き畳にするか?とか、ずいぶん長くなってしまっている工期を出来るだけ短縮できないかと、色々検討してみました(^^;;。セルフビルドは、自分の思うように出来るという点では素晴らしいことなのですが、プロ並みの技術やスピードがある人ならばともかく、普通の素人がやった場合は、時間をかけないようにすればそれなりの(素人臭い)仕上がりになりますし、時間をかけて(プロのような)良いものを作ろうとすれば、膨大な時間がかかります。ウチの場合、すでに1年半かかっていますが、まだまだ完成には程遠いです。技術がないのも理由の一つですし、根気が続かなくてサボる日もあったり、思わず楽な方に走って酒を飲んでしまったりと(笑)色々あるために、プロのように3ヶ月で建ったりすることは、まずあり得ません。最近セルフビルドする方も増えているようですし、キットハウスの販売なども盛んなようですが、挑戦する方はどうぞ『時間も金もかかる』と考えて下さい。ウチは確かに大工さんに支払う費用はほとんどかかっておりませんし、建材も割と安く(中間マージンを省いて)仕入れられていますが、無収入でかかり切っている1年半の生活費を考えたら、大工さんに頼んだのとトントンかもしれません(苦笑)。週末だけを使って仕事は普通どおりしながらのセルフビルドでしたら、私たちのような問題はないかもしれませんが、膨大な期間がかかるか、簡単なものしか作れないのではないでしょうか。期間がかかると言えば、梅雨がある日本ですから、期間が長くなれば建設期間が梅雨にかかることもあり得ます。梅雨に建設途中の状態で遭遇すれば、余程しっかり雨養生をしていても、材にカビが生えたりします。ええ、します。気を遣っていても、します。ショック大きいです。でも仕方ないです、日本ですから。そのカビが生えたところを施主が見てしまったせいで、契約解消になった物件があるそうです。いい建物なのに。一度生まれてしまった疑念は消せないのかもしれませんが、日本で梅雨時にカビが生えない建材は、逆に怖いですよ。木材に雨がかかれば、そりゃ生えますからね、一晩で。生えないのは、新建材ですよ。そうでないちゃんとした材料を使っていたのに、カビが生えたくらいで契約解消していたら、もう新建材だらけのプレハブ住宅しか購入できませんねぇ。余談でした。(もちろん、完成後にカビが生えるのはマズイっすよ^^;;)