素人大工始動! プラ束接着・大引き釘打ち

いよいよ本日より、素人大工の大工工事が始動しました。

1階床から作っていきますが、やらねばならないことは、作業効率を上げるためと安全のため、ただ仮置きをしてある状態だけだった床合板、大引きと根太を、場所に合った適切な釘を使いながら固定することです。
また、大引きを支えるプラ束も、専用のボンドを使って固定が必要です。

実はこのプラ束で、ちょっとしたトラブルが。空楽さんからの指示で、事前に図面から長さを計算して、適応する長さのプラ束を発注してあったのですが、これがどういう訳か短い(笑)。もう一つ長いモデルが必要になってしまったと。
急遽、KESのプレカット工場から直送して頂いて、難を逃れました。あるんだな、こんなことも(笑)。

まずは金物に乗っかっている大引きを、溶融亜鉛メッキを施された金物用太め釘、ZN65で固定します。

これは結構太いために打ち込みにくく、最初は失敗ばっかりしていました。ご覧のような有様です。釘打ちって難しい。

最初は凹みましたが、「まあ1本や2本ちょっと曲がっても、別に家全体が崩れやしないだろう」と開き直りましたけど。

しかし、何度か試行錯誤している間に、結構上手く打てるようになりました。前の写真とは大違いですね。

使っているハンマーは、アメリカから輸入した2×4フレーミング用のハンマーなのですが、重量は625gほどある大変重いものです。
打ち方のコツは、腕で振り回さないこと。肘を支点にし、スナップを効かせ、ヘッドの重さによる遠心力を利用して打ち込むことです。
だから、グリップ部分も、できるだけ離れたところを持ちます。そうするとなかなかヒットしにくいような気がしますが、慣れてくれば全然大丈夫。

1日に数百から数千回振ることになりますが、思ったほど筋肉痛にはなりませんでした。でも、握力はかなり落ちます。お箸握るのが下手になる・・・。

プラ束は、専用のつかボンドでベースコンクリートに接着します。約1cmほどはみ出すような量を使用するように指示してありますが、意外と適量を載せるのが難しい。

これは専ら嫁さん担当の仕事でした。

さて、今日一日の成果です。
夜7時過ぎまで作業しましたから、結構な進捗具合。1階の3分の2くらいの束と大引きの固定が出来ました。

この時点では、根太は置いてあるだけですし、束と大引きは接合されていません。つかボンドの乾き具合を見て、明日以降、大引きや根太を固定していこうと思っています。

耕耘機到着

先日注文していた耕耘機「耕しくん」、昨日届きました。坂田社長さん自ら届けてくれましたよ。もちろん社長さんの実演指導付き。嫁さんがマンツーマンで指導を受けました。あいにく刈払機が故障していたため、その場の草を刈らずに耕してみました。さすがに草が巻き付いたりして、実際の作業時にはちゃんと草刈りしておかないと困るかなと思いましたが、なかなか快調に耕してくれます。結構深くまで耕していくし、土もフカフカになりました。中古だったのですが、外観は新品同様です。どうです、「耕しくん」の勇姿。エンジンの始動も一発で、整備もちゃんと出来ているよう。これからのメンテナンスもしっかりやってくれそうなので、良い買い物だったと思います。さあ、これで今年の夏は自家製野菜三昧?でも猿による被害は心配(^-^;;

建て方第二日~その1

さあ、今日がメインイヴェント。建て方第二日です。大工さん8名、クレーン車1台、空楽よりK氏と途中からW氏、屋根の板金屋さん2名、我々夫婦で合計15名の大所帯となる一日。明日からの雨に備えて、雨仕舞いまで完了するでしょうか。まずは、昨日の終了時点の写真から。結局足場屋さんは、大工さんたちが帰られた、夜7時の時点でも作業をしていたそうです。何時になったんでしょうねー。昨日建てた柱に、梁をかけていきます。大工さん8人ですから、仕事がさらに早いです。うかうかして写真を撮っていない間に、もう結構進んできていました。KES工法の特徴である、開放的な間取りを生かした設計をお願いしたため(15畳の吹き抜け!)、柱と(12cm角)比べてもさらに梁の立派さが際だちますね。KES工法では14cm角の柱を使うのがスタンダードだそうで、これでもウチは12cm角の柱を採用と、スケールの小さな方なんです。クレーンで必要な材料を運びます。これを手で抱え上げたり・・・なんて考えるとゾッとしますね。重機がなかった時代の大工さん、大変だったんでしょうねぇ、お城の建築とか。足場があるとはいえ、こんな重い材を持って高いところで作業をするのは、やっぱりプロの大工さんにしかできないことでしょう。わたしゃ最初からこんな作業諦めていましたから、ハーフビルドにしたんです。フルセルフビルドで作っていらっしゃる、仲間や先輩の皆さん。尊敬いたします。イヤホント。でっかい梁です。クレーンで吊った材の両端を大工さん二人で抱え、サポートするもう一人が柱のコネクタと梁の切り欠きを合わせ、スポンスポンと収めていきます。見事な分業振り。でも一番感心したのは、目配り。材同士をぶつけて傷を付けたりしてはいけませんから、もの凄く目配りをしていらっしゃいます。もちろん、自分の安全のためでもありますよね。自分は熱中すると周りが見えなくなるので、うっかり柱に傷を付けて後悔したりしそう~・・・。

建て方第二日~その2

ひょえ~~っ!高所恐怖症の私には、とても真似が出来ません。中国雑伎団並み(ちょっと大げさ)。キッチン上にあたる、2階床の根太が入りました。普通、床根太は金物(コネクタ)で受けるのですが、ここは天井が現わし(天井に何も張らず、階上の床材や梁などをそのまま見せて仕上げとする)になるため、コネクタを使用せず、梁に切り欠きを入れて収めてあります。根太材は2×6。現わしということで選別されたのか、もの凄く綺麗な材ばかりでした。凄く良い雰囲気の天井になりそうです。途中経過。随分と出来上がってきました。家らしく見えてきましたね。KESって、本当に木骨構造だというのが分かってもらえると思います。ここは洗面室やユニットバスの上に当たります。洗面室は、湿気の関係もあって天井には石膏ボードを張るために、2階の床は隠れます。この部分だけには、見栄えが関係しないために『TJIジョイスト』という材を使用しています。KESの構造体が完成しました。まだ午前中です。プレカット材とコネクタの組み合わせは、本当に大きなパズルのようです。釘使わず、のこぎり使わず、スピーディーかつ静かでした。もちろんこの状態でもガッチリとしてはいるのですが、やはり最終的には構造用合板を外部に貼り付けて初めて、最終的な強度と精度が出るそうです。今は仮筋交いを入れて補強し、強度と精度を出してあります。

建て方第二日~その3

おっとぉ~、ここで建築士W氏の登場です。超多忙にもかかわらず、現場まで来てくれました。当人は「お弁当ば食べたかったけん来た」と言ってましたが(^-^)。チェック後、なかなか良い感じで出来てますね、とのこと。同感です。お弁当を食べたあと、1時半からは某社で会議があるとかで、風のように立ち去られました。本当に忙しい人です。売れっ子って大変ですね。次の作業は、屋根を張るための屋根垂木の施工です。2×6材の端の部分は、屋根勾配に合わせて斜めカットして、登梁の上に釘打ちしていきます。このあたりから、いよいよエアネイラーなども活躍しだして、住宅建設現場らしくなってきました。南側の垂木は1.2m程張り出しており、この深い軒の出で日射を遮蔽します。ちょうど今日のお昼頃でも、室内に日が射すことはありませんでした。8月末頃には、太陽の南中高度がもっと低いために日が射すと思いますので、何らかの日射対策を考えなければなりませんね。お昼休みに入りました。上棟と言うことで、大工さん8名、クレーンの運転手さん、空楽のお二人と我々夫婦の合計13人分、お寿司屋さんよりお弁当を取りました。傷みの早いお刺身などの食材は入れられませんし、割と安い弁当にしたので、量が少ないかな、ちょっと豪華さが足りないかなと思い、別途鉢盛りも取りました。ところがお弁当がもの凄く豪華、かつ量が多くて、鉢盛りには誰も手を付けませんでした。食ってたの私だけ(^^;;。東京塚の松万さん、美味しかったです。休憩中に上を見上げると、屋根のない視界の先に青空が広がって、とても不思議な気分でした。屋根がないのも良いものだなぁ(爆)。休憩終了。午後の作業に移りました。垂木と梁を、「ハリケーンタイ」で緊結しています。台風の多い九州ではもちろんのこと、木造家屋には必ず付けておきたい金物ですね。特に軒の出が深い我が家、受ける風圧も相当なものでしょうから。垂木の施工中に、板金屋さんが屋根の防水工事にやってきました。ウチの屋根は2寸勾配のため、ガルバリウム鋼板の瓦棒葺きです。下地のルーフィング材は、七王工業製『モラサン2号タック付き』のようですね。説明文によると、「緩勾配(3寸以下)の屋根下葺によく使用」するとのことですから、我が家にはピッタリの材料でしょう。

南阿蘇に自分たちで建てた家で、カフェを始めました。