昨日扉の吊り込みまで出来ましたので、今日はハンドル取り付けのための加工からスタート。まずはケース錠を取り付けるための加工をします。図面の指示や建具屋さんの作業を見ていて気付きました。深く彫り込みを入れる場合、トリマーなどでは深くまで彫り込めないため、ドリルを使って必要深さまで穴を掘って行きます。今回は、22ミリ径のドリルを16mm間隔で8個、深さは72mmの穴を空けました。何しろ30mmしか板厚がないところに22ミリ径のドリルですから、中心に穴を空けても左右のマージンは4mmしかありません。斜めに掘っちゃったりしたら、もうそこでお仕舞いです(笑)。慎重な作業となりましたが、なんとか横っ面に穴を空けることはなく、終わりました。ドリルで削れていない部分は、ノミを使って四角く仕上げます。その後、ケース錠の厚み分埋め込むため、トリマーとノミで5mmの深さに四角く掘ります。う~ん、ちょっと汚く削れてしまったところもあります。木口はシナロールテープを貼っているだけなので弱く、削れてしまったりするようです。ケース錠本体、ハンドル、表示錠の順で取り付けていきますと、こうなります。ケース錠・表示錠はなかなか立派なものでした。MIWAの商品ですが、玄関扉にも使えそうな感じの強度。ユニオンのハンドルに付属してきたものですが、チョイスしたハンドルは可愛い感じで、組み合わせた感じとしてはちとアンバランスというか、負けてますなぁ(^^;;。表示錠部分の穴開けは、サークルジグを取り付けたトリマーを使用。こちらは枠側に付くキャッチです。実はキャッチの取り付けに関する詳しい説明書が付いておらず、とりあえず現物合わせでやっつけました。これも52mmほどの深さで彫り込む必要がありましたが、こちらはノミでやってみました。大工さんや建具屋さんのノミ使いが見事だったので、ちっとだけ影響を受けてノミ使いにチャレンジ中です(笑)。このキャッチは調整が効くタイプです。調整が効くと言うことは、多少の失敗なら吸収してくれるので気は楽です。見えている戸当たりは、とりあえず仮に付けたものなので、頭からネジ留めしております・・・。ハンドルと表示錠を正面から。前にもちょっと書きましたが、グリーンのハンドルって可愛いなと思って注文しましたが、米松の柱や塗装したシナの色と比べると、ちょっと地味ですね。もうちょっと濃いグリーンなら良かったのかな。表示錠のステンレスヘアライン仕上げも、妙に高級感のあるたたずまいでミスマッチ(^^;;。ハンドルの素材は樹脂なので、質感は多少安っぽいのですが、触ったときにパチパチくん(静電気)が発生しにくいのでチョイスしました。全体写真です。結局ケース錠・ハンドルの取り付けには、4時間半ほどかかりました。意外と時間食いましたね。建具屋さんは当然簡単そうにやられていましたんで、もうちょっと早くできるかと思ってました(^^;;。残る建具は、押し入れの上吊り戸と、玄関入ってすぐの部分に付ける開き戸の2個所。開き戸は冬の寒さ対策なので、まあゆっくりと付けます。次は上吊り戸作りですかねー。出来てしまえば、場所を取るシナ合板も無くなってしまいます。
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2階トイレ扉作り
2階トイレの扉(開き戸)を作っています。まずは枠の大きさに合わせて扉となる材料をカット。今回は、丁番の付く側のチリが2.5mm、取っ手側のすき間が3mm、上のすき間が3mm、下のすき間はトイレということで通風を考えて10mm、それぞれ枠より小さくカットしております。材料は、毎度のシナランバーコア30mm厚。今回は、木口のテープ貼りとOSMOエキストラクリアーによる塗装を先に行いました。使用している丁番は、アトムリビングテックのワンタッチ式調整丁番です。丁番の説明書どおり、まずは扉の丁番を取り付ける部分を切り欠きます。あ、この丁番には左右勝手の違いがありますので気を付けて。切り欠きが出来たら丁番を取り付けます。ちなみに今回使用した丁番は2つ、芯の位置はそれぞれ上から200mmと下から260mmの位置としております。扉側丁番の取付け位置に合わせて、枠側に作図をしてから左右調整プレートを取り付けます。要彫り込み。トリマーで指定通りに彫り込みます。調整プレートが付いたら、その上に丁番を取り付け、いよいよ扉を吊り込みます。この丁番は心棒が引っ込められるので、吊り込みも楽でした。吊り込みの結果、慎重に作図したおかげかバッチリでした。当たったりすることもなかったのですが、せっかくなので調整丁番の機能を確かめてみました。かなり自由に左右上下に移動するので(このタイプでは、扉を前後に移動は出来ません)、多少取付け位置が狂っても大丈夫かもしれません。しかし、玄関を作ってもらった建具屋さんは、なんの調整機構もない丁番を一発で取り付けていましたからね、あのようになりたいものです(^^)。写真のように、まだドアノブは付けてませんので、明日取り付けします。建具屋さんも、ノブの取り付けは吊り込み後にやられていました。
収納建具取り付けつづき
もう一つの収納の建具も付きました。今度も問題なく終了。スライド丁番てのは良くできてますね、簡単です。2個所・計4枚の扉が付いたので、OSMOを使って塗装しました。シナ合板を塗装するといつも思うのですが、「どっちが表でどっちが裏やねん!」(^_^;;。出来るだけきれいな面を表使いにしようと考えているのですが、塗装を始めると、きれいに見えていたはずの表面が意外と木目が汚かったり、薄黒く汚れのような筋が見えてきたりと・・・なかなか無塗装の状態での感触と違ってくるのです。一応どちらもシナの化粧材が貼ってあるので、どちらでもまあ良いと言えば良いのですけれど・・・。表裏の見分け方、なにか良い方法はあるのでしょうか?それとも表裏は無いのか(^^;;。快晴ではないものの曇り空で、雨は落ちてきそうになかったので、オーディオ上天井に使う「すのこ天井」の材料にも塗装をしました。60本ある材料の内3分の2くらいはサンダーがけが終わっていましたが、まずは残りをサンダーがけ。やっと60本全て終わった頃には手が痺れました。そしてバトンのウォルナット色で塗装。天気が悪い間は塗装出来なかったので、ずいぶん時間がかかりましたが、なんとか全ての材料を塗り終えました。ふぅ。明日にはすのこ状に組み上げて、オーディオスペースの上に当たる天井にはめ込むつもり。予定通りに音が拡散してくれると良いのですが。
収納建具取り付け
台風4号のコースは東にそれてくれたため、熊本ではほとんど被害らしいものはなかったようです。山猫軒も何一つ飛んだりした様子もなく、とりあえず今年初の台風の洗礼に対しては一安心。しかし場所によっては被害が出ているようです。被害に遭われた方、お見舞い申し上げます。作っておいた扉板に、スライド丁番を取り付けます。アトムリビングテック製のスライド丁番は、本体と座金の二つにパーツが分かれており、まずは扉に丁番本体を取り付けるために、直径40mm深さ15mmの円形に穴を開けます。加工出来たら丁番本体を取り付け。次に座金を枠側(今回は柱)部分にネジ留めします。両者が所定の位置に取り付いたら、あとはワンタッチで取り付け完了。正確に作図して取り付ければ、何も問題ありません。本体と座金で3方向に位置調整も出来ますし。今日作成した扉は高さが1780ミリあるので、写真のように2つを近接して取り付けた(2つの間隔は150mm)ものを2セット、そのセット同士は出来るだけ扉の上下に離して取り付ける方が良いようです。両開きの扉が両側とも付いた状態。チリ(柱と扉の間の隙間)を3mm程度取るようにと指示されていたので調整し、2枚の扉の間隔は5mmほど空いているでしょうか。扉はほとんど枠(柱)とツラになるように調整してみました。3方向に調整可能なこの商品は、初心者の私でも使いやすいです。とにかく正確に穴開け加工などをこなして取り付けておけば、調整は後でかなり融通が利くからです。しかし最初はその調整方法を勘違いしており(爆)、「あれ~うまくいかないなぁ、加工を失敗したのかなぁ」と悩んでいたという話は内緒です(笑)。悩んでいた時間が長かったのやらなんやらで、今日は2個所の扉のうち1つだけしかできませんでしたが、まあ初めてにしては上出来でしょう。シナ合板の扉は、すっきりした見栄えで好きです。ちなみに、まだノブを取り付けていないため、写真のように扉を閉じた状態にしたあとで開けるのは一苦労です(笑)。
収納用建具作り
7月にしては珍しく、台風が近づいてますね。なんでまたこの時期に、しかもおっきいのが来なくとも・・・。一応飛びそうなものは片付けてきましたが、直撃は避けて欲しいなぁ。建具作りを始めました。まずは収納部に付ける扉の加工を。シナランバーコア3×6(910*1820mm)のものをサイズに切り出します。もちろん、平行ガイドを付けた丸ノコ使用です。ちょっと2mmほど小さくなってしまった板もありましたが(汗)、なんとかなるでしょ。木口にはシナロールテープを貼って、角を面取りすると綺麗に仕上がります。この扉板は、インセットタイプのスライド丁番を使って取り付けます。あとはその丁番取り付けのための彫り込み作業と、OSMOを使った塗装をしてやらないといけません。連休中には完成させたいと思うのですが、嫁さんのアッシー(死語)をしないといけないし、台風の件もあるので難しいかも。その扉をつける収納のひとつはここです。内部の杉板壁張りも終わりました。階段下で変形部分があるのですが、まあ上手く行きました。色の違う板があるのは、もともと軒天に使った材料の余りを張ったため、一部未塗装と混在してしまいました。あとで色を塗って揃えます(笑)。