フローリングを貼ってきました、1階北側の居室(元和室)。フローリングが終わったので、今度は外壁にあたる壁のベーパーバリア貼りと、間仕切り壁の防音のために断熱材入れをしました。黒いテープでビニールを貼り付けてあるのが、外壁に当たる部分です。壁内部の温度差により結露が起きることを防ぐため、湿気の浸入を押さえるためのベーパーバリアを貼ります。対して間仕切り壁は温度差が生じにくいので、ベーパーバリアは省略します。断熱のためではなく、純粋に防音のための措置です。右側の壁の向こう側はトイレなので。1枚目の写真右手側は押入・収納で、右写真右手側は押入に当たり、仕上げに杉の無垢板を張りました。布団から出る湿気を少しでも吸ってもらおうと考えてのことです。1番上はまだ張ってありませんが、天井が張れてからそれにあわせて張ります。左側のまだボード剥き出しで張れていない部分は、天井と同じスプルース材を張ろうかと考えています。ここには楽器や楽譜を入れることになります。ウチは夫婦で楽器(ホルン)をやっているもので、楽器が6台程あり(笑)意外と場所を取るんです。和室にするはずだった時点では楽器の置き場が無く、どうしようか迷っておりましたが、洋室にしてしまったので楽器置き場はここに収まりました。怪我の功名と言いましょうか(^^;;。当初照明を付ける予定はなく、配線も来ていなかったのですが、近くのコンセントから拝借して配線できました。下屋(北側にかかっている屋根)の下は外気に面しているので、同様にベーパーバリアを貼り、かつ強度を考えて石膏ボードを張りました。その上から仕上げのスプルース材無垢羽目板を張ります。接着剤と釘を併用して貼っていきます。天井を見上げながら反っくり返っての作業(イナバウアー・・・)なので、結構しんどいです。腹筋が鍛えられて、ここのところ建築開始前に近い状態に戻ってしまった体重が、ちょっとだけ減りました(^^;;。貼れました。端に来て金槌が振るえず、実(さね)に釘を打てない場合は(実に打つと次の板を重ねたときに釘は隠れる)、隠し釘を使います。頭が後で飛ばせるように(頭の部分だけ折れるように加工されている)なっているので、接着剤と併用して仮留め→接着後に頭を飛ばして釘はほとんど見えなくなる、というものです。天井板や壁板を貼る場合に、隠し釘は多用しています。1枚目の写真の状態から、全ての石膏ボードを張った状態です。右手収納は、あとで扉(上吊り引戸)がつきます。今までは視線を遮るものが無く、玄関まで見通せたのですが、こうやって間仕切りが出現すると「狭~い!」と思ってしまいます(^^;;。一応これでも6畳はあるんですけどね。ボード張りまで行ったので、あとは珪藻土を塗って完成です。完成したら床養生をしてから荷物を全部ここに移動して、手付かずの西側の壁に取り掛かります。
月別アーカイブ: 2007年3月
壁塗りはさらに上達・1階北側フローリング貼り
先日のバーベキュー後に、空楽さんのblogで指摘を受けた、アンバランスな壁(笑)。仕上げ塗りまでやりましたよ。まだスイッチプレートは付いてないですけどね。真っ白な粉末状の珪藻土(日本ケイソウド建材のエコクィーン)を使い、攪拌機で練ってから塗っているのですが、最初の頃は全く平らに塗ることが出来ず、デコボコしまくりで大変でした。練り加減も分かっていなかったし、なによりもコテの扱いが下手でしたね。最後は結局サンダーかけて誤魔化したりして・・・。でも場数を踏む事に上達してきて、前回はかなり平滑に塗れるようになりました。それでもこの時は「塗りっぱなし」仕上げというヤツで、塗った後の表面は触ってみるとややざらざらした感じになっています。今回は、今までは試していなかった「しっくい風磨き仕上げ」にチャレンジ。塗り後、表面の水分が引いてきた頃に、プラスチックの仕上げゴテで表面を磨き仕上げました。このタイミングを計るのが、慣れない内は難しかったので、今まで出来なかったんです。これでやや残っていた細かなコテ跡もすっかりと消え、触れてみても艶やかな表面の仕上がりとなりました。ただ、ボード継ぎ目の処理がもう一つだったので、若干継ぎ目が分かってしまいますが・・・玉に瑕。段々上達していくと言うことは、壁によって仕上がり具合が違うと言うことでもありますが(笑)、まぁそこが味と言うことで・・・。他の作業は、1階北側、本来和室にする予定だった場所の床貼りです。廊下のレベルよりも1段上げて和室にするつもりだったのですが、作業に手間がかかりそうなのと、畳を買うとコストアップになるし、ワンフロアーでフローリング貼りの方が広くて使い勝手がイイかも・・・と思い直してこうなりました。当初「畳の上でゴロゴロするスペースが欲しいな、畳の下に収納があると収納力アップになるな」と思っていたのですが、生活しながら作っていると、ゴロゴロするのは結局のところ冬場の薪ストーブの前だけでだし、収納力は意外と問題がないことに気付いたので。ここらへんがセルフビルドの良いところですね、住みながら作れる(^^)。ただ予定外だったのは、フローリング材が足らないと思って追加発注したのが、実際はどうも必要なかったこと。新規注文分がそっくり3坪分程余ってしまいました(^^;;。作業は3日間でほとんど完成しましたが、あとちょっとだけ残ってます。床が貼れたら、壁まで仕上げてしまって、建材をこの場所に移動してしまおうと思います。移動すると、手つかずの西側の壁も出来るようになるので。
2周年バーベキュー
今日は、地鎮祭の日から数えると2周年です。そう、2年前の2005年3月15日に地鎮祭を執り行い、山猫軒造りはスタートしました。早いもんで、もう2年という月日が流れてしまいましたよ・・・(^^;;。ということで、2周年を記念して、お世話になっている空楽の皆さんをお招きし、バーベキューを行いました。お出で頂いたのは、総勢7名様。初めてお見えになる方もいらしたし、時々来ている方、2年ぶりくらいの方など、それぞれ素人大工の仕事を見て、思うところがあったようです(^^;;。バーベキューコンロには、W氏が持ってきたうずらのお狩り場焼も乗ってます。私たち夫婦と同じように「のんべぇ」の多い空楽ですから(笑)、とても楽しく過ごすことが出来ました。ただ、多く仕事を抱えていらっしゃる皆さんなので、あまり長い時間出来なかったのは残念でしたけど。次は完成後に!朝まで呑みましょうかね(笑)。どうもありがとうございました。
ドア塗装完了・トイレもついた
ドアの錠前は交換してもらいました。シルバー色なので、より雰囲気はマッチしたと思います。この錠前も以前のものと同じMIWAの商品ですが、実際はKABAのシリンダー錠でした。KABAは定評のあるメーカーですし、ピッキング対策は問題ないでしょう。でも木製ドアですから、ドリルで穴を空けられたらおしまいですけどね(苦笑)。枠と同じ塗料(In Wood)で塗装をし、明り取り窓の中に山猫軒のマークを象った板を入れ込みました。取っ手は艶消しクリアーのニスを塗って完成です。イメージどおりのドアになりました。イイ感じです。断熱材が入っているわけでもないですし、高気密・高断熱向けではなく隙間風も多少入ってきますが、既製品の味気ない(最近は素敵な商品も増えてきましたが・・・)ものに比べて、思い通りのデザインに作ってもらえる造作建具は素敵です。山猫軒マークのアップです。同じ塗料で塗装をした後、前面のクリアーポリカと背面のスモークポリカの間に挟み込みました。背面からネジと接着剤で留めたのですが、やはり少し仕上がりが不満ですので(ネジが見えるし、どうしても接着剤の跡が透けて見える)裏面にも同じ形に加工した板を貼ろうかとおもいます。背面から見た場合の汚さは置いておいて、表から見ると凄く綺麗な感じです。でも、「ナンやこのマークは?!」と思われそう?(^^;;室内のボード張りも進んでいます。ともさんが頑張ってここまで仕上げてくれました。ボードはカッターで切るのですが、ノコを使うよりラクとは言え、綺麗にバリを落とさないと上手くはまらなかったり割れたりします。石膏ボードっちゅうヤツは、扱いが悪いと角が欠けたり割れたりしますし、何しろ重い(12.5mm厚2430mm*910mmサイズを使用しているせいが大きい)ので大変です。ビス打ちも、当たり前なのですが教科書どおりに端部100mm間隔、中心部150mm間隔で打っていきますので、相当な本数を打つことになります。楽そうでいて意外としんどいのがボード張りと言えるでしょうか。ともさんがボードを張っている間、私は2階トイレの天井を張り、トイレを取り付けました。ツーバイ材で作った天井の枠に、まずは上側に床板となる杉板を取り付けました。いわゆる屋根裏のような感じになりますが、ここは収納スペースとして活用します。上側の板が張れたら、下側から石膏ボードを張り、さらに重ねてスプルース材を張り付けました。天井の端部は米松集成材を切り出した周り縁を取付けて完成です。トイレはすでに2年近く前には購入してあったものですが、ようやく陽の目を見ました(苦笑)。取り付けは、排水給水管を設備屋さんにすでに取り付けてもらっていたため、とっても簡単でした。2個所目のトイレが確保できたので、1階トイレ周りの仕上げをするために、一旦1階のトイレは取り外して壁塗りなどの作業することになります。
玄関扉取り付け その1
先月取り付けるはずだった玄関扉なのですが、寒波の到来で建具屋さんがウチまで登ってくることが出来ず(苦笑)、それからうやむやに工事日が伸びて今日となってしまいました。ところが今日はまた凄い冷え込み。数日前まで20℃以上あったのに、今日は最低気温がマイナス4.4℃、最高気温でも3℃くらいでした。なんでまた、建具屋さんが来る日に限ってそんな(笑)。それでも道は凍っていなかったので、建具屋さんはお出でになりました。待ちに待った玄関扉の登場です。表面材はウェスタンレッドシーダーの無節柾目材。綺麗です。明かり取りの窓にはポリカーボネートを使用してあり、中に山猫軒のトレードマーク、猫の形を象った無垢板が入れ込んであります。まずは枠に合わせてみて、寸法を確認します。以前に採寸済みですから、基本的にはバッチリ。細かな部分を追い込んで加工していきます。上下のカットは丸ノコを使い、左右の調整はカンナを使ってました。カンナの扱いはさすがプロ、綺麗な削り節状にカンナ屑が出来てました。私はカンナの扱いが苦手なので、それだけで尊敬しました。寸法調整が上手く行ったら、枠に取り付けます。立派なステンレス製蝶番を3つ使用していました。重量バランスの関係か、真ん中の蝶番はやや上寄りに取り付けてあるのがミソのようです。蝶番の取り付け方が上手く行かないと、扉が斜めに傾いたりします。そこで取り付け後にも調整の効く調整式の蝶番なども市販されているのですが、そこは慣れた手つきと精度の高い加工で、調整機構のない蝶番ながら、一発でピタリと収まっていました。さすがです。取り付けが上手く行ったら、今度は室内側の枠に戸当たりを付けます。材は扉と同じくレッドシーダー。枠とツラが合うように、確認しながら戸当たりを付けます。今回はビスで取り付けていました。本来は溝を掘って収めたりするようなのですが、私が溝を掘っていなかったので(^^;;突き付けです。戸当たりには隙間風防止用の起毛シール(?)が貼られ、気密性も高くなっています。取っ手の取り付け。取っ手の材料はタモの無垢材。ステンレス製の金具を使って取り付けます。アイアンも良いなと思いましたが、冬はちょっと冷たいかなと。無垢の木の外壁ですから、取っ手も無垢の木にしました。握った感じも上々で、とても気持ちが良いです。